その着せ替え人形は恋をする

祖父の家が雛人形屋で、幼い頃から雛人形の頭師を目指す高校1年生・五条新菜は、男子ながら雛人形が好きという趣味のためか、小学校からずっと友達がおらず、ひたすら雛人形と向き合う毎日だった。 1学期のある日、学校で雛人形用の衣装を作っていたところを同級生の喜多川海夢に見られる。かねてよりコスプレ願望を抱きながらも、自分では衣装を上手に作ることができなかった海夢は、新菜の裁縫に感銘を受けコスプレ衣装の制作を依頼する。新菜は戸惑いながらも、海夢の熱意に絆されコスプレ衣装の製作に取り掛かる。 衣装完成後、海夢は新菜を誘ってコスプレイベントに参加し、コスプレイヤーとしてデビューする。その帰り道の電車の中、新菜はイベントでの海夢について「奇麗だった」と呟く。この言葉は新菜にとって特別な褒め言葉であり、彼の呟きを耳にした海夢は恋に落ちてしまう
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